タラレバと寿命
ガンに限ったことではないかもしれないが、あの時こうしていれば、あるいは、していなかったら、ガンにならなかったのではないか?
違う病院の違う主治医だったら?
違う治療法だったら?
あの時、違う選択肢をしていたら?
再発転移しなかったのではないか?
タラレバは、言い出したら、きりがないし、後悔と自責の念で、気分は最悪になるばかりだ。
ステージ4のがん患者に、時間はそれほど残されていない。
私は、残された人生を、穏やかに楽しく生きるために、タラレバを一切言わないようにしようと思う。
たぶん、寿命は生まれた瞬間に決まっているのだと思う。
それなら、与えられた選択肢と時間のなかで、幸せと思える瞬間をなるべくたくさんあじわいたい。